札幌市の歴史

江戸時代、洪水により豊平川の流れが東に変わり、もとの流路は伏籠川(伏古川)となった。また、松前藩によって開かれた石狩十三場所が1780年代中頃から末期(天明末から寛政初め)にかけて確立。そのうちハッシャブ場所(現在の茨戸川左岸、発寒川合流地付近、現北区内)・シノロ場所(現在の茨戸川左岸、篠路川合流地付近、現北区内)・ナイホウ場所(伏古川上流付近、現東区内)・上サッポロ場所(豊平川流域)・下サッポロ場所(豊平川流域)が現在の札幌市に相当する地域に開かれており、これら場所と呼ばれる松前藩家臣の知行地は幕末ころまで存続した。
 
◯年表
・安政年間
西本願寺札幌出張所(後の本願寺札幌別院)がおかれる。
・1857年(安政4年)
箱館奉行によって銭函と千歳を結ぶ札幌越新道(千歳新道)が開削され、これにともない現在の豊平橋付近に石狩役所・荒井金助の命を受けた和人が渡し守として定住。志村鐵一と家族の3名が右岸(現在の豊平区側)に、吉田茂八と家族の4名が左岸(現在の中央区側)に、それぞれ住んだ。
・1866年(慶応2年)
現在の東区内の札幌村郷土記念館敷地に役宅が建てられ幕臣大友亀太郎が定住、大友堀(後の創成川)を開削。付近は札幌村となる。同年、現在の南区内の定山渓温泉に美泉定山によって湯治場が開かれている。
・1869年
開拓使設置。同年、北海道11国86郡が置かれ、現在の札幌市に相当する地域は石狩国札幌郡に含まれた。現在の中央区本府・中央・東・東北・大通・桑園地区の全体と豊水・西創成・西地区の一部(他は山鼻村)と北区鉄西・幌北地区と東区鉄東地区に札幌本府の建設を始める。また、この年札幌神社(後の北海道神宮)が創建された。
・1870年 - 1871年
本願寺道路(後の国道230号)が建設される。
・1872年 - 1873年
札幌越新道を前身とする札幌本道(後の国道36号)が建設された。
・1875年
開拓使仮学校が東京より移転。翌年札幌農学校と改称。
・1880年
 ・札幌全域を札幌区と改称する。
 ・札幌 - 小樽手宮間に鉄道開通。
 ・要人接待用の施設として、大通に豊平館が建設される(現在は中島公園に移転)。
・1882年
開拓使廃止。函館・札幌・根室の3県に分ける。
・1884年
札幌区を札幌郡に変更し、札幌市街地のみを分割して札幌区とし、札幌区役所を設置した。
・1886年
札幌・函館・根室の3県を廃止し、北海道庁を設置。
・1888年
北海道庁赤れんが庁舎ができる。
・1899年
区制施行。札幌区となる。区とは市よりも小さく町よりも大きな自治体である。札幌区以外に道内には他に函館区と小樽区があった。
・1907年
東北帝国大学設置(宮城県仙台市)。札幌農学校が札幌所在のまま東北帝国大学農科大学となる。
・1918年
 ・札幌電気軌道(現在の札幌市電)が開通する。
 ・第五番目の帝国大学として北海道帝国大学が設置される。東北帝国大学農科大学が北海道帝国大学に移管され、北海道帝国大学農科大学となる。
・1920年
第一回国勢調査で、札幌区の人口102,580人で、小樽区の人口108,113人であり、この頃以前は、小樽区より人口は少なかった。なお、当時全道一であった函館区の人口は、144,749人であった。
・1922年
市制施行。札幌市となる。
・1930年
札幌市営バスの運行開始(- 2004年(平成16年)3月)
・1937年
第5回冬季オリンピック(1940年)の開催が決定したが、国際情勢の悪化により、翌年返上。
・1940年
第五回国勢調査で、札幌市の人口206,103人で、函館市の人口(203,852人)を初めて上回る。以降、北海道の都市人口第一位の地位を保ちつける。
・1942年
札幌飛行場(丘珠空港)設置。
・1947年
地方自治法施行による市長公選。
・1950年
さっぽろ雪まつり開催。
・1957年
大通にテレビ塔ができる。
・1968年
北海道100年記念式典・札幌市創建100年記念式典が行われる。
・1971年
札幌市営地下鉄南北線(北24条駅 - 真駒内駅)が開業。東京都、大阪市、名古屋市に次ぎ、全国で4番目の地下鉄の走る都市となる。
・1972年
 ・2月3日 - 2月13日: 札幌オリンピック開催。
 ・4月1日: 政令指定都市に指定され、中央区、北区、東区、白石区、豊平区、南区、西区の7区からなる行政区制施行。
豊平峡ダム完成。
・1976年
札幌市営地下鉄東西線(琴似駅 - 白石駅)が開業。
・1988年
札幌市営地下鉄東豊線(栄町駅 - 豊水すすきの駅)が開業。
・1989年
白石区から厚別区を、西区から手稲区を、それぞれ分区する。
・1990年
第1回パシフィック・ミュージック・フェスティバルを開催。
・1992年
第1回YOSAKOIソーラン祭りを開催。
・1996年
東芝サッカー部を誘致、コンサドーレ札幌として札幌に本拠地を置きJFLに参加。
・1997年
 ・豊平区から清田区を分区。
 ・北海道拓殖銀行破綻。
・2001年
札幌ドームが完成。
・2004年
日本ハムファイターズが北海道に移転。北海道日本ハムファイターズとして札幌ドームに本拠地を置く。
・2006年
札幌市立大学開学。
・2008年
北海道洞爺湖サミットに参加する新興諸国の首脳が来札、レセプション開催
アイコモンズ・サミット開催
・2010年
2010年日本APECの一環として第2回高級実務者会合(SOM2)及び関連会合、貿易担当大臣会合(MRT)開催
 

参照元:Wikipedia「札幌市